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WORDS療育用語集

スマイルウェルのホームページには、普段聞きなれない言葉も使用していますので、このページで言葉の解説をさせていただきます。

知らない言葉に不安が出てしまった方は、ぜひこのページをご一読ください。

作業療法士とは

作業療法士は、国家資格をもったリハビリテーションの専門職です。
生理学・運動学といった医学的知識、育ちに関する発達心理学の知識、子どもたちを社会や人のつながりに参加できるようにする作業科学の視点などをもって、育ちと生活を手助けします。

子どもが何を伝えたいのかわからないことに、戸惑っているお母さん、お父さん。感情を表現することがうまくできず、伝えられないことがたくさんあり、理解をしてもらえずに困っている子どもたち。どんなことを伝えたいのか、どんなことに困っているのか、作業療法士は子どものからだの動かし方、感覚の受け取り方、ことばの理解の仕方、人や物との関わり方を観察。得意なことを引き出しながら、一人ひとりに合わせた支援を行います。

子どもが安心して遊び、学び、くらしていけるように、お母さん、お父さんにも安心して笑顔で子どものこころとからだを育んでいけるように、子どもの成長へとつなぐ手助けをします。

(引用:日本作業療法士協会パンフレット)

認知発達治療とは

認知発達治療とは、治療教育(療育)の一環です。
自閉スペクトラム症(ASD)における認知領域の障害を踏まえた上で認知構造の特徴に焦点を合わせて働きかけ、認知・情緒の発達を促し、表象機能(いわゆる心の世界。頭の中で情報を作り出し、情報を操作する力)を豊かにすることをねらいとしています。

(引用:自閉症治療の到達点より)

前庭覚とは

加速度を感じとる感覚です。一言で言うと、「揺れる感覚」です。

例えば、重力や自分の身体(頭)の傾きやスピード、回転などが当てはまります。耳の奥にある、耳石器と三半規管を通して感じます。
※姿勢保持や眼球運動、バランスをとる働きに影響があります。

固有受容覚とは

自分の身体各部の位置や動き、力の入れ具合などを感じる感覚です。

例えば、身体がどのように動いているのか、腕、足、指などがどれくらい曲がったりしているのか(手足の位置)などが当てはまります。筋肉や関節を通して感じます。
※力加減の調整、持続的な姿勢の保持、バランスをとる働きに影響があります。

ボディイメージとは

ボディイメージとはいわゆる身体図式(body schema)と表現する方が適切です。「図式」という用語は一般には馴染みがなく理解が難しくなるので、ボディイメージという用語で使われます。自分の身体に対するイメージのことで、主に触覚・固有受容覚・前庭覚をもとに形成されます。

ボディイメージには以下の2つの種類があり、普段ほとんど意識されることはありませんが、わたしたちが身体を思い通りに動かす際に重要な役割を果たしています。さらに、ボディイメージの発達は、生活動作や遊び、他者とのコミュニケーションの土台としても大切です。

  1. 身体の輪郭や大きさのイメージ
    背中やおしりなど、見えないところも自分の身体であるとわかるのは、ボディイメージのおかげです。自分の輪郭や大きさが把握できていないと、明らかに狭いところを無理やり通ろうとしたり、相手との距離感がつかめずぶつかってしまうことがあります。
  2. 身体がどこまで、どんなふうに動くのかのイメージ
    飛び越せそう、落ちずに乗っていられそう、といった運動のイメージや、腕や手足の関節がどのように曲がるかといったイメージを指します。身体の動きのイメージが把握できていないと、無茶で危険な遊びをしようとしたり、逆に身体を動かす遊びを避けたりする場合があります。他者の動きを模倣することも難しくなります。また、新しい運動を学習するときに、繰り返し練習してできるようになっても応用が利きにくいという特徴をもっています。